南アフリカのワインランドからおすすめ南アフリカワインの紹介
南アフリカは現在、世界で9番目に大きなワイン市場で600を超えるワイナリーに6000種類以上のワインを生産し、世界中に輸出しています。南アフリカでは地中海性気候がブドウ栽培に適し、良質で多種のブドウ、それにより多くの南アフリカワインが手頃な価格で楽しめます。
南アフリカについて知ろう
南アフリカ共和国はアフリカ大陸最南端に位置する、イギリス連邦加盟国です。アフリカ大陸最大の経済大国で、金やダイヤモンドの世界的産地としても知られています。1652年にオランダ東インド会社が喜望峰を中継基地としてケープタウンを開拓し、同時期よりブドウが南アフリカに持ち込まれ、ワイン造りが開始されました。南アフリカの気候は地中海性気候で海からの風と日照時間に恵まれた気候、良質の水や湿度の少ない土壌は、南フランスにも似て、ぶどうの栽培に適した土地柄です。南アフリカにおけるワインは西ケープ州に集中しており、ステレンボッシュとパールがワインランドと呼ばれています。
2012年ロンドンオリンピックに使用された南アフリカワインの名門ワイナリー
ステレンラスト(Stellenrust)1928年設立
南アフリカステレンボッシュにおける名門ワイナリー。広大なブドウ畑を所有し、高品質なブドウ栽培に適した土地です。白は特にシュナン・ブラン、赤はピノタージュ、シラーズとボルドー系品種を主に造っています。ネルソン・マンデラ元大統領の誕生日会に供された名門ワイナリーと知られてるとともに、2012年のロンドン・オリンピックでこちらのワイナリーのワインが使用されました。
オリンピックで使用されたのは上記の写真のシュナンブランの白。トロピカルフルーツやグレープフルーツ、梨などのフルーティさでとても飲みやすいワインです。その他ピノタージュ、シラーズ、メルローから成るロゼを提供しました。
17世紀から続くワイナリー、ワインコンクールの常連、ケン・フォレスター
Ken Forrester (ケン・フォレスター)1993年設立
南アフリカ、ステレンボッシュにある17世紀から続く伝統あるワイナリーを1993年にフォレスター夫妻が購入し、「ミスター・シュナンブラン」としてシュナン・ブラン種のワインで世界中で知られています。香りはフルーティ、飲み口はドライでスッキリのめるワインです。
南アフリカが誇るワールドクラスワインのワイナリー
樹齢45年、60年、100年のブドウの樹から採取されるブドウを使用し、フレンチオークでゆっくりと15ヶ月熟成させます。芳醇さと重厚さを備えているが、酸味もあり柑橘系の風味と樽香がバランスよく融合しているワイン。
Boekenhoutskloof (ブーケンハーツクルーフ)1776年設立
ブーケンハーツクルーフ社は、若き天才と言われる醸造家マーク・ケント氏のもと、南アフリカを代表する「ワールドクラス」ワイン生産者。フランシュック地区で最も古く、最も評価が高く、もっとも高級な南アフリカワインを生産するワイナリー。ブーケンハーツクルーフ社は2008年に、ロバートパーカーのワイン・バイヤーズ・ガイド(米国)とワインレポート(欧州)の両方で南アフリカNo1ワイナリーに選ばれている。ブドウ畑はフランシュック地区の山々に囲まれた谷にあり、シラーを中心に栽培しています。ブドウ畑が東を向いているため、日照時間が短く、ブドウの成熟まで長期を要します。
南アフリカトップの元祖ピノタージュワイナリー
Dewaal(デヴォール)1715年設立
デヴォール社は世界最古のピノタージュ(樹齢60年)を所有し、歴史上初めてピノタージュを生産した「元祖ピノタージュ」で、ピノタージュでは南アフリカのトップ生産者の一つとして認められています。
「ミスター・ピノタージュ」と呼ばれるデヴォール社のダニエル氏は、2002年ダイナーズクラブで「最優秀ワイン醸造家」にも選ばれました。彼は、「ピノタージュは20年以上の樹齢を重ねないと美しくならない」と言いいます。明るいルビー色でチェリーや熟したプラムの香り。繊細で美しく柔らかな口当たりで、オーク樽の風味も調和しているワインです。
南アフリカで最も有名、世界に誇るスパークリングワイン
Graham Beck (グラハム・ベック)1991年設立
南アフリカのスパークリングワインとして、始めて市場にお披露目された2002年から6年連続トップ10生産者として選ばれ、南アフリカで最も多くの賞を受賞してきた造り手として知られています。米国オバマ大統領や南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領が勝利の日に味わったのが上記の写真、グラハム・ベックのキュヴェ・クライブ。また映画「007」の23作目の原作本「Carte Blanche」に登場し、ボンドが作品のエンディングでボンドガールのための準備しておいたのも同じくキュヴェ・クライブ。日照量が多く、深い果実味、フレッシュさが際立っており一段階上のスパークリングワインです。酸化を防止しフレッシュさを保ち、且つ繊細な泡を産み出す事を目的に収穫後ブドウは30分以内にプレスを行います。瓶内二次醗酵熟成期間は最低でも60ヶ月という長期に渡ります。
シャンパーニュにも匹敵、香りと高品質のロゼスパークリングワイン
Krone(クローヌ)1710年設立
南アフリカで2番目に古いワイナリーを営むクローヌ家。オーナーの妻が酸化防止剤アレルギーのため、酸化防止剤を使用しないワインを製造。1991年に念願の酸化防止剤無添加のスパークリングワインを見事造りあげました。写真のロゼ・スパークリングは南アフリカでもベスト&ワールドクラスに匹敵すると高い評価を得るワインです。淡いサーモンピンク色と細やかな持続制のある美しい泡。フレッシュで爽やか、ベリーの豊かな香り。繊細でエレガントなロゼワインです。
南アフリカのワイン、いかがでしたか?
南アフリカの広大な土地に、豊かなブドウ畑が広がります。
南アフリカとワイン、結びつかない人もいたはず。しかし、世界のワイン舞台で数多くの賞を取ったり、世界で初めてのピノタージュの栽培。オリンピックや世界の指導者にも愛用されるワインと南アフリカワインへの印象は変わったのではないでしょうか?是非この機会に、あなたのデイリーワインの一つとして、または特別な日に開けるワインとして南アフリカのワイン、手に取ってみて欲しいと思います。