ランチ イン サバンナ

かつてJUDY AND MARYは「サバンナではだかんぼのランチ」と歌いました。それは実現しませんでしたが、ともかくそれがきっかけになって私の青春の1ページとなったアフリカ旅行記です。

規模も知名度もカサブランカが上ですが、モロッコの首都はラバトです

規模も知名度もカサブランカが上ですが、モロッコの首都はラバトです

アフリカの北西部に位置する王国、モロッコ。フランスの保護領となった時代に首都に制定されたのが、現在のモロッコの首都ラバトです。人口の多さは3番目、規模も知名度もカサブランカにはおよびませんが、首都としての機能のため外国公館も存在し、来訪者も多い街です。

モロッコ

首都はラバト

モロッコはアフリカの北西部に位置している王国です。

モロッコの北部はジブラルタル海峡と地中海、西は大西洋に面しています。 モロッコ東部はアルジェリア、南部はモーリタニアに隣接しています。モロッコの領土は約710,850平方kmで、海岸線は3,500kmに達し、大西洋岸が2,000km、地中海沿岸は500kmです。

正式名称はアラビア語で「マグリブの王国」

そして「マグリブ」とは、アラビア語で「日の没する地」「西方」を意味します。

モロッコはイスラム教の国なので、お祭りや宗教行事などはイスラム暦で動いています。イスラムの国ですが、都市部ではベールをかぶっていない人もいるようです。モロッコの主な産業は農業や漁業なので、そういう仕事の田舎の失業率は高くありませんが、都会の失業率は高いようです。

モロッコの首都ラバト

大西洋に面した河口にある首都

首都のラバトという名は「城壁都市」の意味です。

ラバトはモロッコの首都ですが、 都市の規模としてはカサブランカに遠く及ばず、知名度も低いと思われます。人口もモロッコ最大の商業都市カサブランカなどに次ぎ第3位ですが、首都としての機能のため、外国公館も存在し来訪者も多いです。

町全体が世界遺産

2012年に町全体が、「近代的首都と歴史的都市をあわせもつ遺産ラバト」として世界遺産に登録されました。

ラバトはカサブランカ北東90kmに位置します。12世紀に都が置かれましたが衰退し、1912年に首都に返り咲きました。白壁の建物やヤシの並木、緑の公園が点在する落ち着いた町で、じゅうたんの製造地のひとつとして知られています。

モロッコの首都ラバトの「気候」

モロッコの首都ラバト①

首都ラバトの気候は暖温帯

ラバトの雨量は、夏より冬の方が多いです。

アフリカだから常に暑い気候を創造してしまいがちですが、モロッコには訪れる場所によって違った気候があり、四季もちゃんと存在しています。首都ラバトの気候は、1月の気温が12.4℃、7月が22.3℃で年間降水量は379.7mm。冬季の降水量は100mm/月に達しますが、夏季には1mmを下回ります。

モロッコの首都ラバトの「行き方」

モロッコの首都ラバト②

ムハンマド5世国際空港

首都ラバトにも小さな空港がありますが、モロッコの玄関口となる国際空港は、やはりカサブランカです。

モロッコへは日本から直行する国際線はありません。まずヨーロッパの主要都市へ飛び(所要約10~13時間)、各都市からモロッコに入国するのが一般的です。パリからカサブランカまでは約3時間のフライトです。カサブランカ空港は首都ラバトより100km西方にあり、高速道路で1時間20分程度、列車でも1時間かかります。

モロッコの首都ラバトの観光スポット「ハッサンの塔」

モロッコの首都ラバト③

モロッコの盛時のモニュメント

ムハンマド五世の霊廟とハッサンの塔はおなじ敷地にあり、市街が一望できます。

12世紀末、マンスール王は世界最大のモスクを造ろうとして志半ばで死去。このムーア様式塔だけが未完のまま残されました。現状の44mでも世界最大級の高さですが、完成すれば88mもの巨大な塔になるはずでした。周りに残るたくさんの円柱は、地震で破壊されたモスクの柱です。

モロッコの首都ラバトの観光スポット「ムハンマド五世霊廟」

モロッコの首都ラバト④

モロッコ建国の父の霊廟

外観は白くシンプルですが、一歩中に入れば伝統工芸の粋を集めた豪華さです。

ハッサンの塔に向かい合っているのが、モロッコ建国の父・ムハンマド5世の霊廟です。王が眠る部屋は、白い大理石の棺を絢爛たる彫刻の壁が囲み、ドーム天井にも装飾や金細工が施されきらびやかです。霊廟の周りは常に騎馬兵が巡回しています。

モロッコの首都ラバトの観光スポット「ルワー門」

モロッコの首都ラバト⑤

ルワーは「風」という意味

首都ラバトの城壁の中でも、12~13世紀のままの佇まいを一番残している門です。

モロッコの首都ラバトにある門です。12世紀末、ムワッヒド朝のヤークーブ=アル=マンスールにより建造されました。保存状態が良いことで知られ、内部はギャラリーになっており、同国の現代美術作品が展示されています。

モロッコの首都ラバト まとめ

いかがでしたか。ラバトは、フランスの保護領となった1912年に首都に制定されました。規模や知名度ともに、カサブランカにはおよびませんが、モロッコの首都として発展を遂げ、アラブ文化の王宮やモスクと、フランス風のカフェや官公庁街という2つの顔を持っています。

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